素晴らしいエレクトロニカルパレードを聴いて。飢餓感について考えてみる~子どもの意欲と継続力~
先日娘のピアノの発表会で、ある中学生の男の子の演奏がとっても素晴らしく
親子で感激して帰ってきました。
娘はリハーサルで私より一足先に聴いており、娘も、これはっ!!
と感激していたようです。
ディズニーのエレクトロニカルパレードをかっこよくジャズアレンジして弾いていました。もうそれはそれは圧巻。彼のリサイタルに来たみたいでした。
次週の娘のレッスン後、あまりに感激したので先生に伝えたら、
その子は…
・一年生からピアノを始めた
・彼にとってピアノはおもちゃ
・家にはちゃんとしたピアノがない(!)
・レッスンで本物のピアノを弾けるのがとても嬉しいようだった。
・近所の児童館に置いてあるピアノを弾きに毎日通っていた
・発表会で引いた曲はソロも連弾も自分たちでアレンジを考えレッスンで調整しながら完成。
習い事って、つい小さい時からやっていないと物にならないんじゃないか、、
と思ってほんとに本人がやりたいかどうか、よくわからないうちに始めてしまうことも多いと思います。ピアノもちゃんと用意して。
そんな中、彼のような子を目の当たりにして、
本当に好きなことって、
何歳から始めようと、環境が整っていなくても、こんな風になっていくものなんだなぁ、って思いました。
・与えすぎない。
・先回りしない。
・欲求にすぐに答えない。
やりたい気持ちをためさせておく、というのは私も習い事を始める時の目安にしているのですが、環境を整えるかどうか、という点においても、今回の男の子のパワフルな姿はかなりの説得力があったように思います。
飢餓感。
やりたい!けどできない…!そして妄想は膨らみ、、どうしても、やっぱりやりたい!!となるのか。
やりたい!けどできない…!やりたいけど、まあ、いっか。とそのうち忘れるものかも。
本当にやりたいことは、放っておいてもやるし、どこかで自分で機会を見つけたり、
場所を見つけたりして、やっていくんですね。だから続くし。
ピアノを習い始めて9か月。
うちはまだテーブルに置くタイプのキーボードしかないので、本物のピアノに近い電子ピアノそろそろ買おうか迷っていたのですが、やめました(笑)
まだ転勤もあるし、転勤先でまたピアノするっていうかどうかも分からないし。。
うちも幸い近所にピアノが置いてある児童館があって、今回の発表会前も、そこに行って練習しておいでって娘に言っていましたし。
何かをすごくすごくやりたいなって思う時間的余裕と精神的余裕を与えてあげることの方が大事かも。
やりたいことがない、っていう子どもっていないですし。
子どもって何かしら好きなことをやって過ごしていますから。
それが何かを集めることだったり、ひたすら積み木を並べることでも。
それを、すぐ何かに結び付けようとしたり、結果を求めたり、将来につなげようとしてしまうこちら側の問題をどうにかしないとけないですよね…
そうではなくて、その好みからヒントを得て、いろんな扉を開いてやるのが親のできることかな、と。
音楽が好きそうなら…
・コンサートに連れて行ってみる
・家でいろんな楽器の音楽を聴いてみる
・楽器の体験レッスンに連れて行ってみる
そんなことをいろいろやっているうちに、やってみたいって言うかもしれないし、
言わないかもしれない^^
習いたいって言ってきても、そっか~先生探してみるね~とか言って、
しばらく様子を見てみてもいいと思います。
本当にやりたいことだったら、1年たっても言ってくるんじゃないかと。
それで、たとえば、習えた時の喜びとか、本物のピアノで練習できる喜びとか、
少し我慢した分(飢餓感)余計に感激したりするんじゃないかなぁ。
今は、そういう感激体験が少ない気がしますよね。
豊かな分。
何でもかんでもやらせてあげられなくたって、逆にいいんじゃないでしょうか^^
あとは、親が自分の時間を楽しむことですよね~。
結局今自分が好きなことって、親が好きだったことと同じだったりする。
楽しい!好き!っていう情熱みたいなものって伝染するから。
面白そうだなって興味持ってくれたら一緒に楽しめますしね^^
天岩戸効果。
自分の周りで誰かがとっても楽しそうにしていたら、、ちょっと出て私も何か楽しことやってみようかしらって天照大神みたいに動いちゃうかも。
今回は、素晴らしい男の子の演奏のおかげで、良い気づきをもらいました。
娘にとっても同じピアノ教室の大先輩に、あんな楽しそうに情熱的に弾くお兄さんがいるってなんて素敵なんだろう^^
ありがとう!ピアノをあんな風に弾いてくれて。
先生に、彼のファンのおばさんがいるから、ぜひ来年も発表会に出てねって伝えてくださいって言っておきました。